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短歌と日記

一日一短歌

靴ひもを結ぶ理由

必ずほどけることがわかっているのに靴から靴ひもがなくならないのは、靴ひもを結ぶ時間が人類には必要なのです。理由はわかりません。

 

いついらい朝を見たのは 靴ひもがほどけず今日を終えられたのは

 

 

ストリートビュー日和

旅した場所をGoogleストリートビューで再訪するのが面白い。あの時、苦労してでも歩いて良かった、そうでないと懐かしめない景色ばかり。もっと昔の景色が見たくなって、Googleストリートビューがここ数年のサービスだってことに驚く。戻れない景色は、ずっと大切な思い出のままでいられる。

 

テストしよう Googleマップがなくたって君と私がふたたび会えるか

 

 

 

 

カッチカチな脚

朝、ザブングルの加藤さんが歩いていた。ギャグの力は大きいなあと思う。やったもの勝ちで、受けたもの勝ちだ。駅前を歩く勝者に誰も気づかなかった。

 

右よりも僅かに細い脚に触れそれに気づいた人は三人

 

エセイクメン

岡村さんのANNで矢部さんが子どもが生まれてから風邪をひきやすくなったと言っていた。矢部さんはちゃんと家にいて家族と一緒にいる人だ。本当のイクメンってのは、まず家にちゃんといることだと思う。イクメンの軽い響きに乗せられて、エセイクメンが増えていく。

 

きみとひく何回目かの風邪だろう私の風邪はキスからだろう

 

 

スポットライトの行方

朝が早く来て、夜が遅く来るようになった。それだけで得した気持ちになれて嬉しい。大部分の煩悩は捨てた。欲望にはきりがないのに残り時間は限られているので捨てるしかない。それでも思い描く暮らしはあって、何回目の朝にその時はやってくるのか。

 

午前五時 雲の切れ間に浴びるべきスポットライトみたいな光り

 

 

 

 

クセのある夢

自分の声を聞いたり、書いた字を客観的に見ると落ち込むほどの違和感がある。自分が思ってる以上に自身ヘの期待値が大きかったことがバレてしまうようで恥ずかしい。自分では真っ直ぐだと思っていることも、実は大きく曲がっているのかもしれない。どうすることもできないから、真っ直ぐ曲がっていくまでだけど。たまたまその先に幸運があることを祈る。夏だし。

 

右ならえばかりしていたぼくたちの夢という字の背筋が歪む

 

 

コーラの誘惑

コーラの1.5リットルを買った。きっと10年以上ぶり。コーラは身体に悪いものと教えられてきたからほとんど飲んだことないけど、夏のような暑さに今日はたくさん飲んだ。身体に悪いことをした。夏の暑さのせいだ。ときどき悪いことをしたくなる。

 

銀色に光る電車で見る夢は性別不明の夏の放課後